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インド十六日目

3/3 午前8:00起床

  今回のインド訪問も今日でターニングポイント。残り2週間、いつも通り予定はない。目標はコンプリートウルドゥーを制覇する事だが、不可能に近い。

  朝起きる。ニーシャからご飯が出される。この日常に感謝しないといけない。ご飯の時間にこう思うのもルーティンとなっている。

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[今日の朝ごはん : ボリュームがあるが美味しい]

   午前中はニーシャとピクと遊んだ。午後になりいつも通りヨギが髪を切りにいけと口うるさくなる。私は髪型を一般的な男性に比べて気にする方なので、こんな村で髪を切りたくなかった。しかしニーシャの勧めもあり今回ついに私が折れることになった。

  床屋に着いた。椅子に座って待っていると私との接触を執拗に図ろうとするおっさんが。私に「あーんして」と言ってきたり抱きついてきたりする。やることがゲイっぽいが彼なりのコミュニケーションなのかもしれないと納得したふりをした。

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[髪を切る前の私。]

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[モデルとしてこの画像を提示した。]

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[結果]

  私が予想した通りになった。私の髪を触り始めた瞬間に、違和感を覚えた。すぐあまり期待しないでおこうと思ったのである。なぜ私の髪は垂直に天井を向いているのか、よく覚えていない。

  これで私の大事な髪型はスラムダンクのキャラクターたちと何一つ遜色ない物となった。

  今日床屋に行っただけで、私は私のアイデンティティ、そしてまさにセクシュアリティに疑問を持った。

  それでもこの村の人々は楽しく、幸せでいっぱいだ。帰り道、小麦畑の遥か遠くには今沈もうとしている太陽が見える。なんと穏やかな風景だろう。太陽は明日も昇るが、私の髪は当分の間おさらばだ。

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おやすみ、髪の毛。

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