3/5 午前10:00起床
なぜか帰国を意識し始める。日本に帰ったら最初に何食べよう。日本に帰ったら何をしよう。日本に帰ったらどこへ行こう。これがホームシックなのかもしれないと悟ったが、起床した時間が日本では13時半であることに気づき、これ以上日本のことを考えるのをやめた。
午後は昨晩ヨギに教えてもらった数字を屋上で1人ずっと呟き続けた。となりの家の使用人の目線が鋭く痛い。太陽に照らされて暑い。この村ではもう春がやってきたようだ。
今日、私はテストを控えている。なのに全く気がすすまない。規則性のない数字がただの単語の羅列に見えて仕方がない。私は諦めそうになる。それでもピクは諦めない。ピクは教えるのを諦めない。
舌ったらずなピクの発音がなによりも愛しくなった。勉強を続けるも、ヨギは車の修理に出かけてしまい、テストはなくなった。徒労に終わったのだろうか、いや明日また勉強する機会が増えた。そう前向きに解釈して1日が終わった。
寝る。