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インド八日目

2/23 午前8:00起床

  この村の人々は私を1人にさせてくれない。これが彼らのもてなしなのか、興味本位なのかよくわからない。

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[習慣付いて来た朝のチャイ: 人に囲まれる私]

   今日も今日とて結婚式。二つの結婚式に招待されている。招待されなければ行くことはできない。

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[結婚式への招待状 : 私の名前がTUSHKYになっている。これは行くしかない。]

  今までは傍観しているだけだった結婚式に、今日はしっかりと参加してみようと思う。

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[題名: WE ARE INDIANS]

どうみても原付バイクに3人で乗り会場へ向かう。

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[実際の婚姻儀式]

   "儀式"となかなか大げさな表現だが、私にはそのように映った。2人のペシュチャー(ブラモンの別称)がマントラというヒンドゥー教の聖典の一部である婚姻の言葉を唱える。

   周りにいる人は静かにしないといけないが、私はくしゃみを3回連続でかましてしまう。それでもペシュチャーの人はものすごい集中力で言葉が途切れることはなかった。

  あまり目で見えないかもしれないが、花嫁は悲しそうである。なにを想ってその表情を浮かべているのだろうか。

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  第一にこの結婚はアレンジメントマリエッジである、というとあまりに西洋的な見方だろうか。彼らは今日この日までお互いに会ったこともない。親の話し合いだけでここまで、事が進んでしまったのだ。夫の支配力が強いインド家庭において、人柄がわからない人と結婚するのは花嫁にとって不安が募るのは簡単に想像できる。

  そして都市を除いて、ヒンドゥー教の家庭では嫁取り結婚が絶対である。何があっても夫側の家庭に入る必要がある。だから自分の実家に嫁が帰るのは容易なことではないし、帰る回数が多いと相手側の家に悪く映ってしまうだろう。女性は生涯住んでいた家族と家を手放すことになるのだ。あまり喜ばしいことではない。

  インドの文化を否定的には書いてしまったが、これはただ単に私の理解が足りないだけである。しかし、私にはこのように映った。

  地域によって結婚式の形態は異なるが、一つ共通していることを挙げるなら、そこには多額のお金が動いているということだ。

この結婚式では60万円ほどのお金がかかっているが、全てお嫁さん側の家族が出している。

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[嫁側の家族から夫側の家庭へまた別のお金が渡されている。]

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しかし夫側の家族も仲介してくれた人へお金を払ったりしている。

  招待された人は入場するのにお金を払う。全体として300万円ほどのお金がかかっているという。この村の平均月収が1万5千円程度と考えると、その規模がよくわかる。結婚式は一大イベントなのである。

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[夫側の家庭へ向かう花嫁]

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[カメラマンにカメラを向けられたので向け返してやった]

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[花嫁の旅立ちを祝う踊り。向こうでの幸福を願って踊っているのだという。]

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地元のヤンチャ達が私をお酒の場に招待してくれた。ヒンドゥー教ではお酒は禁止なので畑の暗いところで飲む。

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[出されたお酒:どう考えても怪しい飲み物。]

  ハリヤナ州のお酒は不純物が多いことで有名である。しかし友達はホームメイドだから安心しろと言う。なおさら安心できない。

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[でっかいスピーカー:うるさい]

  お酒を飲んだ後は会場に戻りハイになって踊る。ここまでハードに踊ったのは初めてだ。

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帰ってきてニーシャがくれたご飯。ぶれているので、相当酔っていたのだろう。

こうしてインド8日目終わった。

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