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インド二十五日目

3/13 午前9:00起床

  最近まだ寝ていたい時間に鳩が寝室にやってきて無理やり起こそうとしてくる。片方の靴を壁に当てて大きな音を立てると、鳩は必死に逃げていく。生きる強さを学んでるということにしておきたい。

   今日はずっと楽しみにしていた日だ。なぜなら今日はクルクシェットラへ遊びにいくからである。クルクシェットラは以前、ヨギにヒンドゥー教の神話を教えてもらった時に出てきた戦場である。インド中の神が集い72日間戦い続けた。

   戦は終わってもインド人の心の中に在り続けるこの大きな戦いの場に訪れることができたのはとても嬉しいことだ。

   その前にバイクに異常があるとヨギが言い出したのでこれは行けないかと覚悟したが、大丈夫らしい。変な音がするけど帰ってきたら直そうというので返って不安になった。

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[村のバイクの修理屋さん : 実はハゲ]

  クルクシェットラまでバイクで2時間。二人乗りで突き進む。ヘルメットを着用せずにバイクに乗るのは初めてだったので、こんなにもゴミが顔に当たるものなのかと苛立って仕方がなかった。結局サングラスを150円もかけて購入した。

   2時間、重心を制御し続けてケツを犠牲にした結果無事につけた。クルクシェットラの博物館に来た。

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[クルクシェットラ パノラマ&サイエンスセンター]

  大学受験の際に凝視し続けた資料集にあったようなものがたくさんあった。

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[これとか : 詳しくはよくわからない]

  まあとりあえずはインド古代の文化を知ることができた気がする。

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  ついに目的のクルクシェットラの戦いのパノラマにやってきた。360°一周することでそこで起こったイベントを壁紙で把握できる作りになっている。戦いに参加しているのは全て神だ。神が死んでいると思うと複雑な気持ちになった。

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[パノラマ : とても満足した。]

  活字・画像媒体では伝わらないかもしれないが、それは壮絶な戦いだったという。私がヨギ家と住んでいるハリヤナ州全体(岩手くらい)が戦場だったというのだから大きな戦いに違いない。

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[主な戦場図]

  戦場の中心になったのはクリシュナという神だ。クリシュナについての博物館にも行ったが、完全撮影禁止だった。

   クルクシェットラの戦いの大きなイベントの一つに、クリシュナの仲間の不死という能力を持った最強の神、ビーシュマ神が"矢のベット"を作ってくれと言って結局死ぬことになる。しかし

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[そういうことじゃないって言ってそうなのは私だけなのだろうか。]

  しかし博物館は素晴らしいものだった。現代的な技術を使って容易に視覚的に理解できるものだった。ハリヤナを訪れたら一度訪れるべきだろう。

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[昼食]

  そのあとはクルクシェットラ大学を見学してきた。この大学はインドでデリー大学に次ぐ2番目の有名大学である。日本人学生がいると思って期待していたが、留学生が8人しかいない上、7人がカザフスタン出身だった。

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[クルクシェットラ大学]

  みな一生懸命勉強していた。

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[大学の自習棟 :6階建]

  そのあと家に帰る途中、インドに来た時にデリーに迎えに来てくれた1人、ミンクルの家へ向かった。ミンクルの家はジョイントファミリーなのでたくさん子供がいて癒される。

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[ミンクルの子供]

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[ミンクルの子供とヨギ : 生後5ヶ月]

  クルクシェットラ博物館でピクのお土産に地球儀を買ってきてあった。ピクが楽しく勉強できると思い買ってきた。

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[その思い虚しく、テレビの方が興味あるらしい。]

  ヨギのバイクは正式なプレートがないので警察の目をくぐり抜けながらの時速80キロのノーヘル二人乗りの旅はとても面白かった。

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